弁財天(弁才天) 奈良時代に日本へ伝えられた女神。基はインドのサラスヴァティー(ブラフマーの神妃)であり、 学問や音楽の神として信仰されていたが、しだいに大地を水で潤す五穀豊穣の神としての性格も強調されてくるようになった。 本来は一面八臂(八腕)の像で、弓、矢、剣、独鈷杵などの戦闘的な法具を携えていたが、 平安末期以降は一面二臂で琵琶を抱く女神像へ変化してゆき、衣服も菩薩形から現在多くみられるような天女形へ変わっていった。 一般的には七福神の中の唯一の女神として広く知られている。