蛇と牡丹
古くから多くの神話や昔話に登場し、恐ろしい怪物として人々に恐怖を与えてきた存在ではあるが、
一方では幸福をもたらす神聖な存在としても扱われてきた。
これは人類が生理的に手足を持たない生物に対しての受け入れ難い本能的な反応から由来するものと思われる。
しかしながら、その用意周到で賢く徒党を組まずに常に単独で行動し、
一度狙った獲物は粘り強く必ず仕留める性格から、西洋では知恵や権力の象徴として様々な分野で装飾や絵画の中で見られる。
同様に日本でも白蛇などは吉祥をもたらす存在として崇められてきた。