浪裡白跳 張順
梁山泊南西の水塞を守る水軍の頭領で、張横の弟でもある。大変な泳ぎの達人で、七日七晩を水中で過ごすことができ、
四、五十里(約20km)を泳ぐことができるという。水中では無敵であり浪間をくぐる鮠(はや)のようであることから浪裡白跳というあだ名がついた。
方蝋討伐の杭州戦で降り注ぐ敵の矢の中で鉄格子の水門(湧金門)を破ろうと傷つきながらも死力を尽くすが討ち死にしてしまう。
しかしその不屈の魂は死んだ後もなお宋江の夢に現れその死を告げる一方で、
兄の張横の体にも憑依して杭州の主将、方天定を討ち取らせた。
後に朝廷により長江の水神(金華将軍)として奉ぜられ杭州に祀られた。